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トピックス2018年

2018年12月6日

第42回千葉大学小児外科教室例会を開催しました Vol.1

2018年12月1日、第42回千葉大学大学院小児外科学講座例会を開催しました。基礎研究、臨床研究、看護の演題など38題の演題を一日かけて討論しました。活発な議論が交わされ、盛況のうちに終わりました。

今年は3人の新入局員を迎えました。3人とも粘り強い精神で1年間、業務をやり遂げてくれました。また、例会発表は新入局員の最初の登竜門ともいうべき場所で必死に準備を進め、素晴らしい発表を聞くことができました。

新入局員3人に1年間を振り替えてってもらいました。最初は工藤渉先生です。

初めての例会を終えて

本年度から千葉大学大学院小児外科学教室に入局をさせて頂きました工藤渉です。平成26年に千葉大学医学部を卒業後、宮城県にある石巻赤十字病院に初期臨床研修医として就職しました。同病院で外科後期臨床研修医として2年間在籍した後、千葉へ戻って参りました。本年度上半期は千葉県こども病院で勤務し、10月から大学病院で勤務をさせて頂いております。

大学病院での勤務スタートとともに、怒涛の日々が始まりました。見たことのない疾患、初めて扱う電子カルテ、カンファの準備など。そして、迫り来る例会の準備も平行して行う日々が続きました。症例のまとめ方、文献の収集方法、集めた文献の検討方法、さらにそれらをスライドとしてまとめ、当日初めて見る人に理解できるように仕上げる。連日遅くまで指導医の先生方にはご指導頂き、当日までには何とか形にすることができました。

当日、開会の辞で吉田英生教授より「例会は多忙な日常診療の中で自分を振り返る、1年間を振り返る場である」という趣旨の御挨拶を頂きました。日常診療でそれぞれに症例に妥協なく接し、分からないことがあれば検索する。カンファレンスで経過をまとめプレゼンテーションをする。そういったことが例会、ひいては学会活動に繋がるのだと再認識しました。次の例会は1年後ですが、1年後にしっかりとステップアップした姿を見せられるよう、これからも日々精進して参りたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。 

工藤渉

2018年2月14日

第207回 小児科学会千葉県地方会に参加しました

小児外科医が手術をきちんとするのは当たり前ですが、総合的な周術期管理の質向上を目指す当科の取り組みを、いつも患者さんを紹介してくださる小児科の先生方に知っていただきたく発表させていただきました。

種類・量・期間とも必要十分な抗菌薬治療を行い、合併症を起こさず、かつ耐性菌を作らないようにするための基礎データで、これをもとに当科の虫垂炎抗菌薬マニュアルを改変しました。データの解析を行うのは非常に楽しく、やはり自分はそれが戦う相手であれ、共に生きる味方であれ、腸内細菌が好きなのだと再認識しました。

これからも患者さんへ最大のアウトカムを還元できるよう、また当科へ患者さんを依頼して下さる施設の方々の期待に添えられる様に精進してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

(柴田涼平記)

2018年2月14日

第17回 Nuss法漏斗胸手術手技研究会に参加しました

2017年11月24日、香川県高松市のサンポートホール高松で中田が「漏斗胸に対するminimally invasive surgeryを目指した胸肋挙上術」を発表しました。本研究会は漏斗胸に対するNuss法の研究会ですが、近年、Nuss法以外の術式に対しても門戸を開いており、今回発表するに至りました.胸肋挙上術は現葉山ハートリンクセンター勤務の飯田浩司先生により教えていただいた術式で、Ravitch手術の応用がきく術式です。Nuss法は創の小さい素晴らしい術式ですが、Nuss法だけでは対応が難しい場合もあり、胸肋挙上術、Nuss法の両術式を使い分けていくことが必要と感じました。当院では形成外科でNuss法を行っており、両術式に対応できる数少ない病院と思いました。