2017.03.21.
第4回海外交流セミナー開催
平成29年3月21日 京葉銀行文化プラザ
千葉大学附属法医学教育研究センターでは年一回程度の割合で、海外法医学者をお招きし、海外交流セミナーを行っています。第4回の本年はアメリカ合衆国New Mexico大学に附属するメディカルインベスティゲーターオフィスから、オフィスのチーフでありかつ、同大学の病理学放射線学の教授でもあるKurt B Nolte先生をお招きしました。セミナーではまず当教室の研究員である石原憲治、吉田真衣子がそれぞれ日本の死因究明制度と法医画像の現状・歴史について講演し、意見交換を行った後、Nolte先生からご講演いただきました。講演のタイトルは、”Advanced Radiological Imaging & the Transformation of Forensic Pathology” で、New Mexico大学における法医画像(CT/MRI)の意義や研究内容のお話を軸に、法医画像が法医学そのものを変換させるポテンシャルについてレクチャーしていただきました。法医学者、放射線科医師、医学生ほか、多職種の方50名以上に参加いただき、ディスカッションも大いに盛り上がりました。Nolte先生には翌々日には東京大学法医学教室にもお招きし、解剖室における感染制御についての講義もいただきました。New Mexico大学のオフィスは、200万人の州全体を掌握し、年間2000件近い解剖を行う大規模な法医学施設でありながら、アカデミアとも連携し、法医画像にも取り組んでいる世界的にも稀有な施設です。今後とも何らかの形で連携していければと思っています。