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皆様へ

2021年10月14日
千葉大学大学院医学研究院附属法医学教育研究センター

 現在、千葉大法医学教育研究センターでは、「乳児ボツリヌス症と乳幼児突然死症候群(SIDS)との関連性の解析」に関する多施設共同研究を行っています。乳児死因究明を行い、ひいては社会の安全と国民の健康増進に寄与することを目的に、この研究では2024年3月までに千葉大学と金沢大学で解剖を行った乳幼児突然死症候群(SIDS)を疑うご遺体の検体や解剖情報などを利用させて頂きます。検体や解剖情報などがこの研究で何のために、どのように使われているのかについて詳しく知りたい方は、下記の窓口にご連絡ください。

1.研究課題名
「乳児ボツリヌス症と乳幼児突然死症候群(SIDS)との関連性の解析」

2.研究の意義・目的
 この研究では、SIDSの疑いが強いと考えられる未就学児のご遺体の血液及び糞便からボツリヌス菌(毒素)の検出を試み、日本における乳児ボツリヌス症とSIDSとの関連性を調査することを目的としています。

3.研究の方法
 解剖時に採取した血液検査と糞便検体:検体中にボツリヌス菌(毒素)が存在しているかを評価します。また糞便検体においては遺伝子解析を行うことによりSIDS特有の腸内細菌叢が存在するのかを検証します。

4.個人情報の取り扱いについて
 本研究で得られた個人情報は、匿名化して管理し外部に洩れることのないように厳重に管理します。研究成果の発表にあたっては、患者さんの氏名などは一切公表しないこととします。データ等は、千葉大学大学院医学研究院医学研究院附属法医学教育研究センターの鍵のかかる保管庫で保管します。また金沢大学においては鍵のかかる細菌学研究室居室などの保管庫に保管します。
 尚、個別事例の検査結果に関しての問い合わせにはお答えできません。

5.外部への試料・情報の提供
 解剖時に採取された血液・糞便検体は匿名化して郵送にて金沢大学細菌学教室に送付します。また解剖時に得られた情報(年齢、性別、病歴、家族歴、身長・体重、解剖所見)も匿名化して郵送にて金沢大学細菌学教室に送付します。

6.研究組織
   金沢大学医薬保健研究域医学系細菌学  講師 松村拓大(研究代表者)
           〃  助教 油谷雅広
           〃  教授 藤永由佳子
   金沢大学医薬保健研究域医学系法医学  助教 阿松翔
           〃  教授 塚正彦
   千葉大学大学院医学研究院附属法医学教育研究センター
              助教 齋藤直樹(研究責任者)
           〃  教授 岩瀬 博太郎

7.研究に診療情報などを利用して欲しくない場合について
 ご協力頂けない場合には、原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をしますので、下記の窓口にご遠慮なくお申し出ください。

文部科学省・厚生労働省による「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています。

研究実施機関:千葉大学大学院医学研究院附属法医学教育研究センター
本件のお問合せ先:千葉大学大学院医学研究院附属法医学教育研究センター
         医師 齋藤直樹
         043(226)2078 内線5223

研究代表機関  :金沢大学医薬保健研究域医学系細菌学
研究代表者   :松村拓大