多くの方からＮ95マスクのご寄付をいただきました

新型コロナウイルス感染症に関連し、先日テレビ番組や新聞などで、法医学教室でＮ95マスクが不足していることを指摘させていただいたところ、多数の方からＮ95マスクのご寄付をいただきました。お陰様で、すべての解剖事例でＮ95マスクを使うことができるようになり、スタッフのストレスは軽減されております。皆様の温かいご支援に心から感謝申し上げます。
私たちの実施する法医解剖は、国民の権利や国の安全を守るために必要不可欠な解剖であり、ましてやこのような国難の際には、その必要度は増していると思われます。そのような中、私たちが無防備な状態で解剖した結果、職場内で感染者が発生しますと、その後の解剖実施が困難となり、国民の権利や国の安全を守ることができなくなってしまう可能性が生じます。その意味でも今回のご寄付は、私たちの任務を達成するうえで、大変ありがたく思っております。
コロナウイルスによる恐怖が一日でも早く収束し、国民の皆様に平穏な日々が戻ってくることをお祈り申し上げます。

令和2年5月15日
千葉大学法医学教育研究センター
岩瀬博太郎