TOPICS

HOME > TOPICS > 口腔内領域における生化学的、形態学的及び画像解析による個人識別手段の検証

2024年5月1日

千葉大学で法医解剖を受けられた故人様のご遺族の皆様へ
(対象期間:2011年9月27日から2028年3月31日)
~「口腔内領域における生化学的、形態学的及び画像解析による個人識別手段の検証」研究実施についてのお知らせ~

 身元不明のご遺体に対して口腔内領域の情報を得ることは、個人を特定し、ご遺体をご家族の元へお返しするための非常に重要な手がかりとなります。特に、歯は人体のなかで最も硬く、最後まで残る組織であり、口腔内領域における多くの情報は個人識別にとって大変有用であります。
 千葉大学大学院医学研究院法医学教室では、東京医科歯科大学法歯学分野が行う「法医解剖事例での口腔内領域における個人識別手段の研究」に関して試料及び情報を提供しています。

【研究課題名】口腔内領域における生化学的、形態学的及び画像解析による個人識別手段の検証(承認番号:D2023-028)
【目的】口腔内試料を用いた生化学的方法、口腔内領域における形態学的特徴及び画像解析の情報を総合的に得ることにより、身元判明率の向上を目指します。
【研究対象】2011年9月27日から2028年3月31日までに千葉大学大学院医学研究院法医学教室で法医解剖に附された事例
【方法】生年月日、死亡年月日、死因、出身地及び居住地、死因、並びに解剖時点では身元不明であり身元特定のために実施したDNA型検査結果の情報を用います。次に、解剖時に採取した口腔内試料を用いて、生化学的な方法による年齢推定、出身地及び居住地域推定、DNA型解析を行います。最後に、解剖中及び解剖後に得られた形態学的特徴及び画像情報による個人識別手段を総合し、これらの情報の共有化と活用方法について検討します。なお、放射性炭素を用いた出生年推定のために、山形大学に歯の試料の一部及び情報が送られます。試料は小さいビニール袋に入れて2重梱包で包装し、書留にて送られます。情報やデータはファイルの暗号化を行ってから共有されます。
【実施期間】歯学部倫理審査委員会承認後から2028年3月31日までの期間。
【研究機関】東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科法歯学分野(研究責任者:斉藤久子)
【共同研究機関】山形大学理学部(研究責任者:門叶冬樹)
【研究協力機関】
       千葉大学大学院医学研究院法医学教室(研究責任者:岩瀬博太郎)
       東京大学大学院医学系研究科法医学教室(研究責任者:槇野陽介)
【個人情報の取り扱い】本研究に必要な情報以外の個人情報はすべて削除されます。研究成果は、学会や学術雑誌で発表されますが、個人が特定されることはありません。本研究は、2023年10月1日より本学にて研究が開始されます。本研究への参加を希望されないご遺族は、2028年3月31日までに下記連絡先までご連絡ください。なお、2024年4月1日以降は、データ解析が行われデータを公表するため、撤回ができなくなる可能性があることをご了承ください。
※本研究は、東京医科歯科大学歯学部倫理審査委員会の承認(承認番号:D2023-028)のもとで行われます。
※本研究は、大学の運営費、文部科学省科研費(基盤C:21K10517)を用いて行われます。

※この研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「お問い合わせ先」へご照会ください。

【お問い合わせ先】

〒113-8510 東京都文京区湯島1-5-45 東京医科歯科大学法歯学分野
斉藤久子(研究責任者)
TEL:03-5803-4164(対応可能時間帯:月~木 午前10時~午後5時)