TOPICS

HOME > TOPICS > 可搬型液体クロマトグラフを用いた薬物スクリーニング手法の開発

当法医学教室にて法医解剖を受けられた方のご遺族の方へ

千葉大学大学院 医学研究院 法医学教室

 現在、法医学教室では、「可搬型液体クロマトグラフを用いた薬物スクリーニング手法の開発」を行っています。高精度な法医薬毒物鑑定に役立てることを目的として、本研究では2017年4月~2027年3月までの間に当教室にて法医解剖が行われた解剖事例のうち、主に薬毒物を摂取していた事例から採取した試料、また得られた検査結果などの情報などを利用させて頂きます。この研究に利用される情報などが何のために、どのように使われているのかについて詳しく知りたい方は、下記の窓口にご連絡ください。
 

  1. 研究課題名
    可搬型液体クロマトグラフを用いた薬物スクリーニング手法の開発
     
  2. 研究の意義・目的
    法医学領域において薬毒物中毒の原因となる物質は多岐にわたり、原因物質の確認検査を行う前の効率的な簡易検査(スクリーニング)はきわめて重要です。また、薬毒物混入事件や薬物犯罪等の事実の立証には当該物質の特定が必須です。さらに、救急医療の現場では、急性中毒患者が搬送された場合、一般的な処置と対症療法を行いながら、薬毒物スクリーニングが実施され、治療方針が決定されます。このように、それぞれの専門領域における薬毒物検査において、その前段階としてのスクリーニングのもつ意義はきわめて高く、スクリーニングの成否がそれぞれの目的の成否に大きく関与しています。本研究では小型装置を用い、簡便・迅速に薬物スクリーニングする手法の開発を目的としています。
     
  3. 研究の方法
    本研究では、2017年4月~2027年3月までの間に、当教室にて行われた解剖事例から得られた様々な試料について、可搬型液体クロマトグラフなどの小型装置を用いて測定を行います。そのスクリーニング結果が、鑑定のために行われた従来の薬物検査結果と整合性が取れるのか、また新規に出てきた分析結果については、どのように解釈するべきか、事例の情報と照らし合わせて検討を行います。
    具体的な小型分析装置は、
    ・可搬型液体クロマトグラフ
    ・質量分析計
    ・赤外分光分析計
    ・ラマン分光分析計
    です。
     
  4. 個人情報の取り扱いについて
    本研究で得られた個人情報は、個人を容易に識別できないように加工して管理し、外部に洩れることのないように厳重に管理します。研究成果の発表にあたっては、死者の氏名などは一切公表しないこととします。データ等は、千葉大学大学院医学研究院法医学教室の鍵のかかる棚で保管します。
     
  5. 外部への試料・情報の提供
    この研究に関する試料や個人情報を外部研究機関へ提供することはありません。また、研究使用への不同意の意思を示された場合は、その時点でその事例の情報を消去いたします。
     
  6. 研究組織
    【研究代表機関】
      千葉大学大学院 医学研究院 法医学教室
              研究代表者 教授 岩瀬博太郎
    【共同研究機関】
      株式会社エス・ティ・ジャパン
              研究代表者 取締役・統括部長 東山尚光
     
  7. 研究に情報などを利用して欲しくない場合について
    研究使用へ同意されない場合には、原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をしますので、こちら(リンク)をご覧ください。ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせていただきます。
     
    文部科学省・厚生労働省による「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています。

 

研究実施機関  :千葉大学大学院 医学研究院 法医学教室
本件のお問合せ先:千葉大学大学院 医学研究院 法医学教室
         代表者 岩瀬博太郎
         FAX:043(226)2079
 
研究代表機関  :千葉大学大学院 医学研究院 法医学教室
研究代表者   :岩瀬博太郎

ARCHIVE