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「 逆流型大気圧化学イオン化質量分析法を用いた薬毒物検知技術の研究 」についての説明書

 この度の突然のご不幸に際しまして、私ども一同心よりお悔やみを申し上げます。

 本文書は、当教室で行う研究について、研究内容、ご家族の同意に関する事柄などについて説明したものです。この研究は千葉大学大学院医学研究院の倫理審査委員会で、人権擁護の面を含めその倫理性について検討を受け承認されております。もちろん、この研究に同意していただけないからといって、そのことであなたが不利益をこうむることは一切ありません。
 なお、私の説明や以下の文書の中でわかりづらい点、もっと説明して欲しいことがありましたら、遠慮なく質問してください。

(1)研究の目的
 法医解剖および検案は死因を究明し、また身元を特定するために行われており、その結果は犯罪捜査だけでなく、医学の進歩、公衆衛生、社会安全などに貢献する可能性のある重要なものです。しかし、その診断方法は一般の病院で行われている検査等に比べて、まだまだ発展途上の段階にあると言わざるを得ません。当教室では法医解剖の鑑定に利用した様々な検査法の結果をまとめ、将来的に死因を究明する方法の精度向上および再発防止に関連する解析研究を行っています。そのため、法医解剖および検案を行った方のご家族に研究協力のお願いをしております。

(2)研究の方法
 2003年より当教室にて法医解剖および検案を行った方々の鑑定にかかわる記録や検査・鑑定結果および鑑定のために採取した様々なサンプルから、解析を行います。

(3)予想される効果
 新たな診断法の開発により、今まで解明できなかった原因を明らかにすることが可能になり、公衆衛生および社会安全などに貢献でき、さらに、法医診断を生きている人の診断(臨床診断)へ応用することが可能になれば、突然死等の予防へもつながるものと考えています。

(4)予想される危険性
 本研究は、これまでに行われた試料や検査結果を解析する研究であり、個人への不利益や危険性を有するものではありません。

(5)同意しない場合でも不利益を受けないこと
 研究に関する説明を十分に行い、試料のみを対象に実施し、同意しない場合でも何ら不利益は生じません。

(6)同意した後,いつでも同意を撤回できること
 一度同意をした後に、思い直して同意を撤回することも可能です。

(7)プライバシーの保護
 本研究によって得られた個人情報は匿名化し、プライバシーの保護をはかります。

(8)検査結果の報告を得られること
 ご家族が希望される際には、検査結果を書面にて報告いたします。

(9)研究終了後の試料の再利用に関すること
 研究終了後に試料を再利用する場合には、その趣旨を説明し了解を得ます。

(10)検査結果報告以外の研究成果に関する権利を委譲すること
 検査結果報告以外の研究成果に関する権利は研究者に委譲するものとします。

(11)研究費用負担のないこと
 本研究において、ご家族に費用を負担していただくことは一切ありません。

(12)問い合わせ先等の連絡先
千葉大学大学院医学研究院法医学教室 教授 岩瀬博太郎
〒260-8670 千葉市中央区亥鼻1-8-1
電話:043-226-2078(直通)

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