患者のみなさまへ
千葉大学大学院医学研究院附属法医学教育研究センター
現在、法医学教育研究センターでは死後CTにおいてフォトンカウンティングCTの有用性を評価する研究を行っています。 フォトンカウンティングCTは従来のCTと異なり、以下のことができる次世代CTとして期待されています。
- 半導体検出器によってX線のフォトン一つ一つを個別に計測することで造影剤や脂肪、鉄分など撮影した被検体内の物質を個別に識別できる
- 高解像度な画像を得ることができ、これまでは見えなかった細かい構造まで描出することができる
- 少ない被ばくで従来CTと同等の画質を得ることができる
診療情報が何のために、どのように使われているかについて詳しく知りたい方は、下記の窓口にご連絡ください。
1. 研究題目
死後CTにおけるフォトンカウンティングCTの有用性評価に関する研究
2. 研究目的
フォトンカウンティングCTを人体に適用したときの臨床的な有用性を評価します。
具体的にはCTによる死亡時画像診断の適用となった被検体に対し、フォトンカウンティングCTによる撮影を追加し、
フォトンカウンティングCTによって人体組成がどのくらい画像化および定量化できるか、また、それらの情報が臨床的あるいは法医学的にどのような有用性をもたらすかを評価します。
3. 研究方法
CT死亡時画像診断の適用となった患者様をフォトンカウンティングCTで撮影し、フォトンカウンティング特有のCT画像(高精細画像、エネルギー画像)を作成します。
これらフォトンカウンティングCT画像と従来CT画像とを比較することで診断精度や組織性状の違い、特定物質の定量測定など新たな臨床有用性を調べます。
4. 対象データ
CT死亡時画像診断の適用となった患者様の年齢、性別、所見、CT投影データ、CT画像データ
5. 個人情報の取扱いについて
データを共同研究期間に持ち出す際には、個人が特定される可能性がある情報は削除します。また、収集した情報は研究実施機関および共同研究機関内でセキュリティ対策を施した外部記録媒体に保存し、鍵のかかるロッカーに保管して厳重に管理します。
研究成果の発表にあたっては、患者様の氏名、生年月日、患者番号など個人を特定しうるデータは一切公表せず、外部にも提供しません。
6. 外部への情報の提供
本研究で得たデータは、上記個人情報の取扱いを遵守した上で共同研究機関に提供します。共同研究機関以外の第三者への提供はしません。
7. 研究組織
研究実施機関:千葉大学大学院医学研究院法医学教育研究センター(千葉大学大学院医学研究院 法医学)
共同研究機関:富士フイルム株式会社
8. 研究に診療情報などを利用してほしくない場合について
ご協力戴けない場合には、結果の公開前であれば情報を削除し、研究実施機関、共同研究機関共に本研究で得たデータを削除します。下記のお問い合わせ先にご遠慮なくお申し出ください。
9. お問い合わせ先
千葉大学大学院医学研究院附属法医学教育研究センター(千葉大学大学院医学研究院 法医学)
特任教授 槇野 陽介 (代表)043-226-2078
文部科学省・厚生労働省・経済産業省による「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています。